日系コミュニティー, 日本語授業レシピ

活動番外編〜聖南西 和太鼓祭〜

ブラジルの和太鼓、すごいです。

予備知識

ブラジルで一番日系人が多いサンパウロ州ですが、その中でも幾つか地域に分かれていろんな大会やイベントが行われています。

わたしのいるオザスコは聖南西に属します。「聖」はサンパウロの略で、文字通りサンパウロ州の南西部25都市をまとめて聖南西と呼びます。

ポルトガル語ではスドェスチ”Sudeste”=西の南です。

 

 

私も週に1回、オザスコの太鼓部で練習させてもらっています。

週末はそんな聖南西太鼓協会のお祭りにお邪魔しました。

 

 

聖南西 春の和太鼓祭り

Osasco(オザスコ)から車で1時間、Vargem Grange Paulista(ヴァルジングランジパウリスタ)が今年の開催地です。毎年、順番で開催地が変わるとのこと。

サンパウロの天気予報ではそんなに寒くなさそうだったのでTシャツとパーカーで行きました。

そして私は学びました。

ブラジルの天気は距離ではない、標高なのです。

 

結果、日は昇りきっていたのにオザスコよりちょっと寒かった…

 

 

ついてすぐ、みんなで朝ごはん!

各日系人協会にも婦人部があり、ママさんたちが給食のおばちゃん顔負けの量と味の食事を用意してくれます。

朝ごはんがRS5、お昼はRS15で計RS20(600円ぐらい)と聞いて準備していたのに、払おうとしたら、「ミカ先生の分はもう頂いてます!」と言われました。

誰なんだそんなかっこいいことしてくれた人!お礼も言えやしない。

 

 

気を取り直して、舞台の周りには豪華な花々。

img_0065  img_0070

セアザと呼ばれる卸売市場から寄付されたものだそうです。

 

 

4年前に撮影された大きな写真も飾られていました。

img_0069 img_0068

日本の反対側でこんなふうに思っていてくれたことを、どれくらいの日本人が知ってるんでしょうね。とにかく、ありがたいことです。

 

 

いざ、開演!

まずはチーム紹介。全10チーム。
最年少はもはやプラカードで顔が隠れちゃう6歳(写真左下)の彼女。バチと足の長さがほぼ一緒でした。

img_0048

地名:チーム名

  • Piedade:伯龍太鼓
  • Colônia Pinhal:飛翔太鼓
  • Capão Bonito:源流太鼓
  • Osasco:轟太鼓
  • Sorocaba:稲妻太鼓
  • Vargem Grande Paulista:鼓魂会
  • Itapetininga:日進太鼓
  • Pilar do Sul:親友太鼓
  • São Miguel Arcanjo:清龍太鼓
  • Ibiúna:龍舞太鼓

 

1チーム2,3曲を午後の部、午前の部でそれぞれ1回ずつ演奏します。

 

 

今回は「大会」ではなく、「お祭り」です。
優勝や順位を決めるのではなく、みんなで楽しく演奏して日頃の練習の成果を見せ披露しようというコンセプト。

 

とはいえ、演奏は本物

 

 

小きときから始めて10年以上になる青年もいます。日系人だけではなく、ハーフや非日系の子もいます。

それぞれが真剣に、そしてとてもいい顔で演奏しているのを見ると、いろんなことを考えてしまします。

思いっきり演奏できる環境と楽器があること。
演奏を披露するチャンスがあること。
チームの中で仲間ができること。
他の地域に太鼓を通じて仲間ができること。

 

そこに日系社会コミュニティがあるということ

 

これらの要素が、彼らの人生にどれだけ影響を与えてきたか。

さて、わたしにはそんな経験や財産はあったかしら。

バスケ、書道、フットサル、語学…なんだか少しずつ食べかけて終わった気もする。

 

 

3世、4世の子たちは自分のルーツにはもう興味がないかもしれない。

でも太鼓で優勝して日本に行きたいとか、日本人が太鼓を持ってきたから今この場があるとか、そういうふうに思っていてくれてるとしたら、日系社会もまだまだ捨てたもんじゃないなと思えました。

 

 

親とも子とも納まらない立場で見守っている間に次から次へと演奏は続いていきます。

 

 

img_0184

獅子舞を使うチームもあれば、

 

img_0077

ピカチュウも!(うちのチームです笑)

 

 

同じ和太鼓でもチームによって色や雰囲気が異なり、飽きずに楽しめました。

 

 

 

img_0082
最後は各チームのリーダーたちで演奏。

 

南米和太鼓のレジェンド、箕輪シニアボランティアが作った聖南西のための曲だそうです。

※箕輪さんの関連記事はこちら

 

 

 

 

演奏が全て終わり、出演者全員で記念撮影。

img_0087

 

「みんな本当にお疲れさまでした。すごくいいもの見せてもらったよ!

 わたしも太鼓頑張って覚えるね。授業も楽しんでもらえるように工夫します!」

 

と、そんな感動を伝えられるだけの語学力はまだ持ち合わせていませんが、今後の行動で示していきたいと思います。

 

 

ん?懐かしい!

正直、和太鼓って日本人でも叩いたことある人少ないんじゃないでしょうか。楽器演奏経験がある人の中でも「和太鼓」よりもピアノやギターが断然多いと思います。

 

しかし思えば私も、5,6歳のときに保育園で叩いてました。笑

 

本物の太鼓ではなくて、ぬか漬けとか作る用のプラスチックケースに透明で強度の高いビニールテープを貼った先生方お手製の太鼓。

20年も前のことだけど、運動会で演奏したフォーメーション、リズムと掛け声だけは覚えている不思議。

 

 

そして、日本に来てから7歳まで育った父の地元、大阪府守口市。

春と秋には子供が先頭になって地車を曳いて回ります。このお祭りのときの音色もなんとなく覚えている。

 

 

ブラジルでは新しい経験をしに来たはずなのに、すっかり懐かしさで溢れるのでした。

 

コメントを残す