不定期に顔を出すカルチャーショックの話。

配属先の日本語学校は今年始まったばかり。

いろいろ手探りで、体制やコンセプトがまだまとまっていません。

 

綺麗事だけ書いてたってしょうがないと思うので、今日はちょっとネガティブな面も。

たぶん愚痴っぽくなるけど、そこはすいません。笑

 

 

 

わたしたち日系社会ボランティアの日本語教師という職種は、

 

「楽しい授業を!」
「日系子弟に言葉と文化の継承を!」

 

これをお手伝いするために派遣されています。派遣前の訓練では日系移民の歴史を学び、南米の現状や出稼ぎに来ている日系人の課題についても教わります。

 

そういう意味では主にアジアに派遣されている日本語教師とは、背景も姿勢も異なります。

日本語教師だけでなく、スポーツや文化の職種のボランティアも日本の文化も教えたいと思ってきました。

 

 

その中でもわたしは「今 日本で使われている言葉」「今の日本人の性格や傾向」も知ってほしいと思っていました。

 

 

予備知識①「コロニア語」

日系ブラジル人が使う日本語の特徴として、ポルトガル語と日本語を混ぜて使います。

例:きょうはにほんごのアウラがあるから、はやくテンキイールね。
意味:今日は日本語の授業があるから早く行かないとね。

 

 

予備知識②「ジャポネスがランチード」

=「信頼できる日本人」

日系移民たちは持ち前の根気と勤勉さで、ブラジルの農業の発展に大きく貢献してきました。

(わたしのアパート契約のときも、会ったことない家主さんが「日本人ならいいよ!」といって契約してくれたそうです)

2年前にマリオ、ではなく安倍首相が訪伯された際にも組み込まれた言葉です。

 

 

 

そんなわけで日系人の方々は日本人の血を引いていることをとても誇りに思ってらっしゃいます。そして日本人とはどういう人種なのかを子どもや孫たちに知ってほしいと思っています。

 

素晴らしいことですよね。

 

 

そう思ってくれている方々がもし日本に旅行に行けたら。

現地の人や遠い親戚とまるで現代の日本人かのように話ができたら。

 

それも素敵なことです。

 

 

 

だから、わたしは今の日本で使われている言葉、今の日本人(いいところも悪いところも)を知ってもらいたかったのです。しかし…

 

 

 

 

 

ニーズのギャップ

しかし、現実は違いました。もちろん「日本人の精神を残していきたい」というのは同じでした。

ただ、今の日本がどうなっているかとか、現代の日本人がどんなものか、彼らにとって遠すぎる、つまりそんなに必要のないことだったのです。

 

彼らがわたしに教えてほしいこととはリアルな日本人ではなく、彼らが憧れ、理想としている日本人の姿 だったのです。

 

 

 

わたしは日本文化が好きなので、成人(中級)の会話の授業では日本の祝日、旧暦の由来、を扱いました。

教えるというよりも、話のネタとして扱い、日本での季節の流れ方とかを感じてもらえたら面白いかなーと思ったんです。

 

わたしの授業は教科書の設定がないので、毎回ネタ探しが大変で、いつかネタ切れになることも頭にはありました。

 

 

 

・学生には日本人がどういう人種かを分かってほしい

・日本語検定3級の合格者を出したい

 

と校長がおっしゃっていたので、それなりの物を準備し、毎日やってきました。

 

いざ新しいコマの会話の授業が始まり、わたしが帰ってから出たという意見。

・空いている時間を有効活用したい

・他地域の日系人協会に行ったときに日本語で話せるようになりたい

・読み書きはいいから話がしたい

 

 

 

なるほど?

 

 

 

何がショックだったかってその意見は前から出ていたらしいのにわたしのところまで来なかったこと。

 

 

ブラジル人は準備と反省会をません。アドリブメインで本番を成功させるのです。

(日本人は準備と反省会をしすぎる気もしますが笑)

 

 

それはいいんです。アドリブ?やってやりますよ。判断力には自信があります。

 

 

 

 

 

でもでも情報共有は最低限じゃない?www

 

 

 

 

 

時間がゆっくり流れるこの国では、無駄な時間と手間への執着も薄いです。

 

 

 

主観中の主観で申しますと、

何も聞かされないで準備してやった結果、的外れな点を後から文句言われた。

 

 

 

 

 

これでわたしはやっと気づきました。

 

 

日系人が抱いている日本人像は、今の日本人ではなく、昔の日系移民のことだったのです。

 

日本人日系人ブラジル人はぜんぶ違う。

 

外国にいることはわかっていますし、ブラジルという国が日本と違うこともわかっています。

 

でも日系人は日本語を流暢に話します。そうすると、頭ではわかっていても心のどこかでに日本人と話しているように思えてしまうのです。

 

 

そして彼らは日系人以外のことを「ガイジン」と呼びます。

これも分かってるんだけどどうしても差別的に聞こえて好きではないんですが…。

 

 

 

古き良き日本人を2年間演じるか

現代っ子を貫き、今の日本という現実を押し切るのか。

 

 

 

 

 

自分探しも含めてきたつもりが自分を見失いそうになりました。

 

 

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