応募から出発まで, 日系社会ボランティア

図書館で読める日系社会の本

2018年3月、小学校教育という職種で派遣されていた同期のカオリさんが「私もう読んだから置いてくわ!」といって日本へ帰って行きました。
それがこの1冊。

「子孫たちへ」
著者:井口 原 道子
出版年月:2017年5月
第二アリアンサ移住地で生まれた道子さんという2世の方の思い出が詰まったエッセイです。
子どもらしいエピソードの数々や、日本の情景を語る1世のお父さんとのやりとりが、道子さんの詩と共に描かれています。親から学んだことや、自分自身の経験を子や孫に伝えようとした姿勢がとても響く1冊でした。
ブラジルでの任期中、アリアンサには行かなかったし、これも結局帰ってきてから読んだのですが、それでも距離感や気候を体感した今となってはとてもリアルな「誰かの思い出話」でした。
日本にいる間に日本で出回っている「日系社会/日本移民に関する本を読んでおこう!」と思い、市内の図書館へ。
とりあえず以下の3冊を読んでみたので、読書感想文ダイジェスト版としてシェアしたいと思います。

1. 「近代日本移民の歴史〜ハワイ・西海岸編〜」
2. 「近代日本移民の歴史〜ブラジル編〜」
3.「ブラジルの大地に生きて」

 

 

1. 近代日本移民の歴史〜北アメリカ/ハワイ・西海岸〜

今までざっくりとしか知らなかったハワイと北米の移民について、少し詰めれた気がしました。
カナダ移民については映画「バンクーバーの朝日」を見ていた程度だったけど、今回私が結構衝撃だったのは、カナダ移民と和歌山県とのつながり!
昔、和歌山には村民のほとんどがカナダに移民したという村もあり、その子供達の往還もあったそうです。本の中に出てくる写真の資料は、和歌山県の博物館のものばかりでした。
また、ハワイ移民については、横浜の移住資料館で見た程度。アメリカ移民も収容所の話を聞いたことがある程度でしたが、[日系2世の442部隊]の話は観るか読むかしようと思います。

 

 

2. 近代日本移民の歴史〜南アメリカ/ブラジル編〜

ブラジル日系社会で貢献してきた人々の紹介などもありました。
2年間活動していたからこそ、登場する街や地域について、「あ〜、あの街か!」など親近感をもって読めました。
この、近代日本移民の歴史シリーズですが、図書館では児童書スペースに置いてあり、漢字にルビがふってあったり、難しい言葉には説明もつけてあったので、子どもや日本語がネイティブでない人でも理解しやすい本でした!
他の地域のシリーズもあるので、外国につながる子どものルーツの勉強にも使えるのではないでしょうか。

 

 

3. ブラジルの大地に生きて〜「日系移民の母」渡辺トミ・マルがリーダの生涯〜

サンパウロ州はグアルーリョス市にある高齢者介護施設「憩の園」。だいたい日系社会シニアボランティアも派遣されていますが、この施設を作ったのが、ドナ・マルガリーダこと渡辺トミさん。
彼女が幼少期に過ごした村のこと、家族のこと、ブラジルに来てからの生活から、戦時中のサントス日本人強制退去の裏側、そして憩の園を作るまでの物語が綴られていました。
私も実際に「憩の園」には何度か行ったことがあり、トミさんのブラジルでのご活躍は本で読んだこともありましたが、日本でのできごとはあまり知らなかったので、とても興味深かったです。

 


 

以上、ざっくりとでしたが、読んだぜ!という記録を綴ってみました。笑
私が、横浜での訓練中にひとつだけ後悔していることは、海外移住資料館の図書館で「もっと読めたな〜!」ということです。

 

Kindleストアで探してみてもなかなか出てこない「日系移民関連の本」。
興味と時間のある人はぜひ地域の図書館に足を運んでみてください!

 

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