活動ログ

「日本人がブラジルで原爆展」のこれまでとこれから(動画あり)

小学校の修学旅行は広島だったミカ(@mica513)です。

 

まずはこの動画をご覧ください。

とにかく雰囲気を伝えたくて動画にしました。

このブログでは、私の考えも踏まえて詳しく説明していきます。

 

目次

  1. 引き継ぎの経緯
  2. 引き継いでみて見えたもの
  3. 配属先・来場者の反応
  4. 今回の気づき
  5. ボランティアの皆さんへ
  6. 最後に

 

1. 引き継ぎの経緯

1年前の10月、先輩たちの報告会を聞いた後の事務連絡がありました。

「原爆資料というのがあります。ボランティアだけで管理しています。
(中略)管理係をやってくれる方を募ります。誰もいない場合は廃棄のかのせいもあります」

このときの私の心の声は、

(え、急ww そういうのがあるならもっと早く言ってくれたらよかったのに!)

です。笑

 

インターネットで情報収集が当たり前のこの時代。事前に知らされていないということにこんなにも違和感を覚えるのか、と自分でもびっくりしました。

4月から訓練を受け、6月にブラジルへ来て、3ヶ月経った時期でした。「原爆資料はずっと存在してたのに、なんで今まで誰も言ってくれなかったの?」って思いました。

「ボランティアが使う権利のあるツールが既にブラジルにある」

この情報が事前にあるかないか。これだけで、原爆展の開催や平和学習への考え方・アイデアは違ってきたのではないでしょうか。

 

 

2. 引き継いだことで見えたもの

原爆資料管理係になってみて、わかったことが3つありました。

1. One Driveが入りづらい

現在、2016年1次隊 教育分野共有のond driveに今後使いそうなデータを一時的移行中。

2. ポスターの老朽化

動画でもお見せしましたが、ポスターの劣化が激しいです。引き継ぎの時は「広島に送って修繕・再送してもらう必要もある」と聞きました。そのポスターを受け取るまでは、A1パネルそのものが30枚あると思っていましたが、実際はまるまった紙の束でした。

「往復の郵送と修繕に費用をかけるより、新しいものを送ってもらったほうがいいんじゃぁ…」

3. 原爆展をやったことある人がいない

厳密には、原爆展をやったことある先輩ボランティアが任期を終えて既に帰国されています。そのため現在派遣中のボランティアの中には、開催経験者がいません。

(ぼろぼろといはいえ)立派なポスターがあるのに使わないのはもったいなし、原爆係やってる人間や「私もやったことないんだよね」はなんか説得力に欠けるなぁ〜。

 

ということで、まずは自分の配属先でやってみました!

 

 

3. 配属先・来場者の反応

8月にやりたかったのですが、配属先である日系人協会の他のイベントが詰まっていました。年間のイベントスケジュールは年始に決まっているし、割り込むわけにもいかず、イベントの邪魔にならない場所と期間に決めました。

イベントの準備があれば「あ、今日授業あったの?」みたいな空気ががあるので、ほそぼそとやった感じです。たくさんの人に見に来てほしいけど、あまり大々的に取り組めない…というジレンマがありました。

 

結果、来場者リストに名前を書いてくれたのは84名。ただ記名の案内が行き届いていなかった日もあったので、実際は100人近く来てくれたと見ています。

最終的に、配属先はこのイベントに関心を持ってくれました。新しいポスターをブラジルに送るのであれば郵送費を支援してくれるとも言ってくれました。

 

 

来場者は、日本語学校の生徒と部活動で来られる方がメインでした。

「過激な描写もあるので10歳以下のお子様にはお勧めしません」というような注意書きも貼りました。

実際は「ぼく、9歳だけど見ていい?」という子もいました。後日、彼はお父さんとお母さんも連れてきて、先生から受けた説明を自分でお母さんたちに教えていました。

 

 

4. 今回の気づき

  • 一からイベントを作ることの難しさ

イベント準備って大変。しっかりと定型化された組織の中で、「お客様感」の抜けない新規ボランティア1人が企画して準備することの難しさを体感し、鍛えられました。

 

  • “日本人が伝える”ことの説得力

原爆の写真なんて調べれば出てくる時代です。

興味のあるものは自分で探しに行き、興味がないものも入ってくる時代。興味がなければ知ることは一生ありません。でも、そんな時代だからこそ、日本人が持ってきた日本の写真を見せるという行為には重みがありました。

 

私は被爆者ではないし、被爆経験のある親戚もいませんが、「日本人ボランティアがやる原爆展」ってそれなりの意味があるんだなと感じました。

 

  • ポスター改訂版の存在

JICA広島とのやりとりをさせて頂いた中で、改訂版(ポルトガル語)の存在も知りました。

ヒロシマ・ナガサキポスターセットサンプルも共有して頂きました!

これはかなりの収穫。というか見違えるようにリニューアルされている!!!

 

 

5. 現在派遣中のボランティアの皆さんへ

  • 原爆展、これからやりたい人いますか?
  • 新しい資料、欲しいですか?
  • 管理係やってくれる人いませんか?

この質問をこのタイミングでしたいがために、なんだか大掛かりになってしまいました。引き継がれる側にも、原爆展やりたいと思ってくれた人にも無理なく扱ってもらえるようにしたいんです。

 

【補足と参考資料】

・この資料はボランティアのみで管理しています。書類や郵送費用は現地業務費や配属先の負担、在外事務所は関与しません。

・アチバイア文協日本語学校のFacebookページです。市の協力もあり、とても完成度の高い展示と平和学習だったと思います。
原爆展の展示会場 2015年4月
原爆展の講演会 2015年5月

 

2017年10月追記

その他、開催したことがある任地をリストアップしておきます。(one drive内に報告書共有済み)

  • 2010年8月 サンパウロ州ソロカバ市
  • 2010年9月 パラナ州マリンガ市
  • 2010年11月 パラナ州マリアルバ市
  • 2012年5月 サンパウロ州サンベルナードドカンポ市
  • 2013年8月 アマパ州マカパ市

 

 

6. 最後に

私が帰国までにしておきたいこと

  • 引き継ぎやすい環境づくり(新しいone drive作成?)
  • 開催しやすいガイドライン作成(手順PDF作成中)
  • いくらかかるか調べる etc

 

とにかく、「現在派遣中のボランティアに原爆展をやったことがある人がいる」という状況を作ることができました。

今回の展示はすごくシンプルで、事前のしっかりとした平和学習も、独自の展示も、被爆者の方の講演もありません。

とことんハードルを下げました。自分の力不足でもありますが、他の人にもやってほしかったからです。

「やってみようかな…でもこんな規模でいいのかな…」なんて思わずに
「アセンボがあんな感じだっからあれよりマシでしょ!」ぐらいの気持ちでやってみて欲しいと思います。

 

 

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

 

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