日系社会ボランティアのミカ(@mica513)です!

ブラジルで日本語教師として活動しています。

配属先の学校では、ブラジル人の先生が読み書きや文法を1時間教えたあと、30分の会話の授業を全クラス担当しています。

今日は、複式授業で会話の練習をする場合の例をシェアします。

 

そもそも複式授業って?

生徒数の少ない田舎の小学校で、一人の先生が5年生と6年生を同じ教室で教える、というあれです。

教師不足や習熟度のばらつきが原因で、このような状態の日本語学校は日系社会でよくあります。

全クラスに会話の授業と言いましたが、私の学校では明確なレベル分類がありません。生徒が来られる時間帯と年代(子供か大人か)で振りかけられています。

同じ教室にいてもやっているページやプリントが違ったり、教科書が違うこともあります。絶対に誰かを放置する時間もできちゃうので、必然と学習塾みたいな空気にも。

でもこれっってちょっと寂しい…

 

日本語教育養成講座では、みんなが同じレベルである「単式」授業の前提で勉強していました。なので「誰に何をどの流れで教えたらいいんだー!」と考えることはよくあります。

 

学習者の状況(私の担当クラス実例)

  • 生徒1:日系16歳。仮名既習。アリアンサのプログレッシブ1終了。覚えは早い。
  • 生徒2:日系50代。みんなの日本語5課。聞くと結構わかるけど話せない。
  • 生徒3:非日系30代。みんなの日本語12課。教科書どんどん進むけど定着してない。

こんな3人が一緒に勉強してるんです。複式が過ぎるでしょ?笑 少しでも一体感出せないかな〜と思って考えたのがこちら。

名付けて…

 

リレー文型パス練習法!

(名前はどうでもいいんですが) 習った文型や単語をレベル別に繋げてひとつのストーリー(場面)を作る会話練習です。手順はこんな感じ。

1. これから使う語彙とフレーズをチェック

絵カードを見せながら、
生徒1にはお店の名前(仮名学習のときに少し出てきた)、
生徒2は交通手段を、
生徒3には、このページの何番のフレーズ使うよ〜と説明。(私は適宜ポルトガル語使ってます)

2. 会話スタート

T:これは なんですか。(絵カードを見せる)
S1:はなや です。

T:そうです、花屋です。花屋へ行きます。

T:何で行きますか。
S2:バスでいきます
※5課の文型「で」が抜けないように注意

T:花屋へバスでいきます。

T:花屋まで バスで どのくらいかからりますか。
S3:20ぷんぐらいかかります/です。
※12課の文型「数字+分」がちゃんと言えるか注意

T:花屋までバスで20分ぐらいかかります。

3.  2を繰り返す

途中でS2に対して「誰と行きますか(同じく5課の文型)」と質問を変えてみたりもしました。

 

バラバラの文型がひとつの流れになってるの、伝わります!?!?

自分が発した言葉を次の人が活かしてくれてる感がありますよね!

S3は他の二人が発した文章を聞いて、[どこへ]、[何で]向かっているのかを想像しながら[どのくらいかかるか]を決めています。

もちろん、S1は知らない単語や文型の方が多いので、ポカンとしちゃうことはあります。でも途中で流れがわかってくると、聞き取れた部分だけでもメモしてました(嬉しい!)

 

 

まとめ

今回ポイントは2つです!

  1. 教科書で出てきた単語・文型を使う
  2. なんとなく同じ場面にいるという設定作り

1. 教科書で出てきた単語・文型を使う
みんなの日本語だと、ひとつの課の中にいくつか別の文型が入っているものもあります(今回でいう11課)。そのうち1つでも使えればOK!

2. なんとなく同じ場面にいる設定
なんとなく、でいいんです。それぞれの役割(話す文型)は違うけど、大きく見ればひとつのトピックスから話が発展した感じになればOK!

 

1時間以上の授業であれば、締めのアクティビティーとして最後の15分に取り入れたりできないでしょうか。

「バラバラで勉強してるけど、最後はみんなで終わろう〜」ていう空気ができたら、きっと学習者も寂しくないはず!

 


おまけ

別の日こんな例文もやってみました!(さらっと世界地図を描いておいて)

T:ミラーさんはアメリカ人ですか。
S1:はい、アメリカ人です。

T:アメリカ人です。(国の位置に「アメリカ」と書く)

T:今、アメリカは何時ですか。
S2:10時です。(第5課) (🕛時間を書く)

T:S3さん、けさ、ニュースを見ました。アメリカの天気はどうでしたか。
(☀️晴れマークや気温を書きながら)
S3:晴れでした。暑かったです。(第12課)
※「〜でした」「〜かったです」の活用ができてるかチェック


お見苦しい板書ですいません…